今年2月に母と宿泊した大野木荘。県民割を利用して再訪。
■梅ケ島コンヤ温泉 大野木荘
■7月上旬 平日宿泊
■ 「桜」の間☆シャワー室付♪+感動の山の景色
■源泉かけ流しの4つの貸切風呂
■2名 47,300円
■お部屋
前回宿泊時からリフォームされたようで、部屋の名前が”杉”から”桜”に変わっていた。名前の通り桜のモチーフがあらゆる場所に。ドアも引き戸から開き戸に変わっており廊下の足音も少々聞こえづらくなっていた。
オールインワンジェルとカゴバッグがあるのは女性には嬉しい心遣い。
部屋は少々狭いが洗面所が広いので、荷物などはそちらに置けば広々使える。
桜の照明と桜色の照明。
■貸切風呂
2つの露天風呂、2つの内風呂の計4つを全て貸切で入ることができる。
私が一番気に入っている”風の湯”。屋根がないので雨の日は入れないが、入浴しながら星空を眺めることができる。腰をかけるのにちょうどいい岩もある。とろとろの化粧水のような温泉。
梅ヶ島コンヤ温泉は源泉温度が31.4℃と低いため、どうしても加温・一部循環になってしまうが硫黄の香りムンムンの源泉が常に注がれている。
4つの貸切風呂の中で一番広い”花の湯”。植木も綺麗に手入れされているため朝日に照らされて輝いている。(翌朝撮影)
こちらは”鳥の湯”。初見はビックリする赤い壁。照明が暗いので日中の入浴がおすすめ。
■夕食
感動の夕食が始まる!食事会場は襖で仕切られた個室。
まずは前菜。一つ一つの量は少ないがたくさんの種類があるのでこれだけでも満足。特に、ガラスの器に入った山女魚の刺身と、水色の器の山女魚の塩辛がお気に入り。ツマは大根と冬瓜(多分)。味の濃い塩辛と一緒に食べると延々と食べていられる。1匹のヤマメが刺身、塩辛、煎餅に変化。捨てることなく食材として利用していることに感服。
写真はないがこのあたりで採れる生山葵が1本丸々出てくる。
メインは猪鍋と軍鶏鍋のどちらかを選べる。軍鶏鍋は梅ヶ島温泉郷の定番。湯葉も入っているので食べ応えがある。山葵をたっぷり入れて山葵鍋にするのも定番。私は昔山葵が苦手だったがこの食べ方で克服できた。今ではさっぱり系の鍋に山葵は必須となった。
静岡育ちというブランド牛の陶板焼き。山葵醤油、塩、たっぷりの山葵を載せてサビ焼きの3つの味を楽しめる。しかし唯一残念だったのが、筋切りがされていないので嚙み切れず、飲み込もうとしたら喉に詰まりそうになったので吐き出すことになってしまった。前回は美味しく食べられたのに。ナイフとフォークがあるといいな。
山女魚の塩焼き。脂が乗っていて串から垂れてきた。ジューシーで美味しい。
別注の山葵パスタ。すりおろした山葵、山葵の茎、バターがたっぷり。山葵とバターがここまで合うとは思わなかった。今回は夕食に注文したが朝食でもOK。これは必ず注文したい。一人前¥1,200。
天婦羅は2種類の塩で。奥の椎茸もこのあたりで採れたもの。緑のものはお茶の葉っぱ。お茶所の静岡県ではたまに見かける。
雑炊は席で調理するのではく、一度厨房に持ち帰って調理をしてきてくれた。軍鶏鍋も美味しいのだが、ご主人のオススメは牡丹鍋との口コミがあった。ここでは牡丹鍋は年間を通して食べることができるようだ。
デザートは前回の普通の最中ではなく可愛らしいハート型。右の緑のものは山葵。バニラアイスと山葵が意外にもマッチする。大食いの夫はもう少し量があっても良かったようだ。しかし一つ一つが丁寧に作られているので満足度は高い。
夏は食後にサービスで手持ち花火ができる。しかしこの日は天気が不安定で雨が降ったり止んだり。結局花火はできなかったが良い夏の思い出となった。
■朝食
上品な味の酢の物。酸味に目が覚める。
この椎茸も梅ヶ島地区で採れたもの。肉厚で美味しい。岩塩のみをつけて食べる。
山女魚の塩焼きは泳いでいるように盛り付けられている。食べ方のコツも教えてもらった。
なめこの味噌汁と湯豆腐。前回は湯豆腐ではなくおでんだった。おでんがとても美味しかったので少し残念。
デザートは2種類。朝食にしては全体的に量が多い。
■総合評価
□部屋 ★★★★☆
古さはあるがリフォームされた綺麗な部屋。廊下を歩く音は少し響くので静かに過ごしたい。
□風呂 ★★★★☆
源泉掛け流しと循環・加温の併用だが満足。冷たい源泉の硫黄の香りが最高。とろみのあるお湯なので滑らないよう注意。
□料理 ★★★★☆
地方都市の山奥で出されるとは思えないクオリティの高い料理。夕食は大食いの私たちにとっては少なめだが、満足度は高い。高齢者や女性にはちょうどいい量と言える。
□接客 ★★★☆☆
おもてなしの気持ちやいろいろ試行錯誤して頑張っているようだ。ご主人はお喋りで、接客が好きなのが伝わってくる。
□再訪 ★★★☆☆
観光業はコロナ禍で辛い思いをしているのはわかるが、前回より値上げ。県民割などがあればまた再訪したいが、定価では定期的に訪れるのは少々キツくなってしまった。