エジプト6日目の朝。
行った場所は
・コプト教地区
・ハリル美術館
・エジプト考古学博物館
・ハンハリーリ市場
今日はスクランブルエッグが出てきた。バナナは黒ずんでいたので手を付けられず。
今日もサクサクのターメイヤ。ラクダの糞の匂いがするもの最高の朝食。
そういえば、ホテルの口コミで「毎日早朝に爆音でアザーンが聞こえて起こされる」とあったが一度も聞こえなかったな。
今日は朝からコプト教地区へ。
Uberのドライバーさんがすごく丁寧な人で、クラクションを一度も鳴らさず、後部座席には乗客が使えるように消毒液やマスクが置いてあった。
これは聖ジョージ教会。このような円形の教会はエジプト国内唯一のとても珍しいものだとか。
聖ジョージ教会には小さな小部屋がたくさんあり、ここもそのうちの一つ。
ここはギリシャ正教会だがアラビア語の看板のようなものがたくさん。
聖ゲオルギオスと竜のイコンの小部屋。このたくさんの小部屋の意味って何だろう。英語と日本語のWikiで調べているけどコプトカイロ関連はあまり詳しく書かれていない。
ヨーロッパの教会のようでエジプトに来た事を忘れてしまうような感覚。
ここは、迫害から逃れた聖母マリアと赤ん坊のイエス・キリストら家族が、エジプトに逃れた際に一時身を寄せていた場所に建てられたとのこと。
とても綺麗だけど、教徒と観光客で入り口が分かれており観光客エリアには座席がないので座ってゆっくり堪能することができない。
このエリアには少々行列ができていて、跪いて十字を切り真ん中の黄金のレリーフに触れてお祈りしていた。私も旅の安全とこのあと受けるPCR検査が陰性であるようお祈りした。※2022年7月時点では日本帰国にはコロナ陰性証明書が必要
とても綺麗なモザイク画。
となりのハンギングチャーチへ。ここはカイロで最も有名なコプト正教会の1 つで、紀元3世紀頃建設された。教会には29段の階段があり、カイロへの初期の旅行者はそれを階段教会と呼んでいた。
たくさんの人が写真を撮っていたイコノスタシス(イコンで覆われた壁)。
敷地内をブラブラしていると墓地があった。
このあたりですれ違ったティーンエイジャーっぽい子たちがこっちを見てヒソヒソ話している。ジプシーか?
墓地の中にポツンとあった教会。
真ん中の井戸から水を汲んでいるようだ。ここはオーディオガイドも日本語のガイドブックもない。少々高くてもガイドツアーを申し込むべきだったかな。
ここでもまたジプシー達とすれ違った。やはりクスクス、ヒソヒソ話している。
一通り回って木陰のベンチで休んでいたら、小さな女の子を抱いた男性が近寄ってきて一緒に写真を撮ってほしいと。アジア人は珍しいからセルフィーを頼まれることがあると聞いていたが、これか。
娘はクリスティーナ、父はマイケル。
熊みたいなお父さんから天使のような娘。(掲載許可承諾済)
この歳でこんなに美形って大人になったらどんな女性に育つんだろう。
この家族を皮切りに、他の数人からもセルフィーの依頼が。
さっきのティーンエイジャーたちもモジモジしながらやってきた。ジプシーなんて思ってゴメン。ちなみにエジプト人の英語能力は日本とほぼ同等。彼女たちと英語で会話することはできなかったけど喜んでもらえたようで良かった。
この子はまだ11歳で叔父さんのお土産物屋で働いている。必死に売り子をする姿が哀れで、買いたいものもないのに立ち止まってしまった。90EGP(約700円)で綿のゆったりズボンを購入。値段交渉は彼の叔父と行うが、ボールペンを見せても値引きはほぼなし。しかし他のお土産物屋と比べても100EGP以下ならまあまあ適正価格だと思う。(ちなみに数か月後に行ったベトナムでは同じようなものが300円で買える)
大幅な値引きでもないのでボールペンはあげないでおこうと思ったが、彼がどうしてもほしいと言うので手持ちの10本全部あげたら大喜びで私に何度も投げキッスをしてくれた。国の考え方の違いはあれど、11歳の子供が学校にも行かず働いている姿はショックだった。
このあとUberを待っていたら一人のおじいさんに話しかけられた。ちょっとボケているのか同じことを何度も言っていたけど、要するに観光に来てくれてありがとうと言いたかったようだ。
このような人には何度か遭遇したが、このおじいさんのように雑談だけで終わる場合もあれば最終的にぼったくりのお土産物屋に連れていかれることもある。すべてのエジプト人が悪人ではないけど、そんな人たちのせいでこんな出会いも心から楽しめなくなってしまうのが悲しい。
Uberで向かった先はハリル美術館。私が好きな印象派の絵画があるとTwitterで情報を得た。
汚く臭いカイロの街中に白亜の洋館。現地人は無料だが外国人は100EGP。チケットオフィスにカバンを預けるが、建物入口でパスポート(コピー不可)を預ける必要があるので注意。
先日のアイシャファーミー美術館のような豪華なステンドグラスもあった。
ミレイ。
モネ。
モネ。
一番見たかったフランツ・ヴィンターハルターのワグラム王女の肖像画。フランツの絵をここまで近くで見られたのは初めてかもしれない。額縁も美しい。
小さなルノアール。
3階までしかない小さな美術館だったけど名画をゆっくり鑑賞することができた。
エジプトではよく見る風景。地面は血だらけだった。
暑すぎるのでフルーツジュース屋に避難。モリモリのコクテールを発見!生き返る!
次に向かったのはエジプト考古学博物館。入口でガイドをつけないか?と言われたが200EGP(ミイラ部屋とスマホ以外のカメラ持込料覗く)で入場料と同額だったので断った。だけどいざ入ってみれば展示物の説明書きはほとんどなしで何が何だか??といった感じ。値段交渉してつけるべきだったな。
ギザの新しい博物館に少しずつ移動しているようで2階はあまり充実していない。棺が乱雑に置かれていたりして、博物館としては楽しめなかった。期待していただけに残念。
しかし館内には椅子が多いのでクールダウンには最適かもしれない・・・。
一番気に入った棺。多分ツタンカーメンのマスクと同じで、ラピスラズリ・ターゴイズ・カーネリアンが使われている。私も死んだらこの中に眠りたい。
ハンハリーリ市場へ移動した。まだ午後3時だったので人もまばら。噂に聞いていたAJINOMOTO攻撃にも遭った。
これは何だろう?と思って聞いてみたが英語は通じなかった。いろいろ不衛生すぎるので食べるのに勇気がいるが好奇心が勝ってチャレンジしてみた。
その場で皮を剥いてくれる。ドラゴンフルーツのような味、特別美味しいわけではないが、帰国後に調べてみると夏の短い間にしか出回らないサボテンの実だそう。(ちなみにドラゴンフルーツもサボテンの実の一種だった。)
AJINOMOTO攻撃を無視し、道に迷いながらも散策しているとスラム街のような場所に出た。道にはゴミが散乱、建物は半壊(でも人が住んでいる)。
観光客より地元民向けのマーケットが並んでいる。アラビア語の値札もあり。お土産屋みたいなものは見当たらないが綿のワンピースが1着100EGP。こういうディープな道って大好き。
だんだん日が暮れてきて、お店のランプも輝き始めた。
ヒジャブをつけていない観光客も増え始めてちょっと安心。
とあるお土産物屋の男いわく、カイロで詐欺や乞食をするのはこのあたりの人じゃなくてベドウィンが多いらしい。ほんとかな?
<注意喚起>
左から2番目の灰色のシャツの男にご用心。こいつはフリーの売り子で観光客に声を掛け、適当な店に連れていきマージンを貰っている。最初はそんな素振りも見せず、「日本が好きだから案内するよ。」と言ってついてくる。本人は普通にしているつもりだろが、声が大きく、落ち着きがない。ほっといてくれと何度言ってもしつこくついてくる。会話もなかなか成立しない。最終的には「ずっと一緒にいたんだからお金くれ。」って。途中からずっと無視していたが帰りのタクシーに乗るまでしつこくつきまとってきた。
どこかでカルトゥーシュを買いたかったんだけど、エジプトとはいえゴールドだと一つ2万円~とかなり高額で値引きもあまり出来ず、実物を見てもあまり惹かれなかったので結局諦めた。カルトゥーシュはハンハリーリ市場内の一つの工房でしか作られていないようで、どこのお土産物屋で買っても同じものが出来上がるようだ。
工房は午後6時頃までなので欲しい人は早めに申し込むのが◎午前の注文なら夕方、夕方の注文なら翌日昼くらいには完成するとのこと。工房見学も可能。
ちょっと怒っているような顔になってしまったが、実際はカメラに向かっていろいろポーズとってくれていた(ボッテガの偽物を着た)人。このエリアは何もしなくてもお客が寄ってくるので客引きもない。(しかしさっきの灰色男がずっと横にいて「マネーマネー」言っている)
ハンハリーリ市場は昼より夜のほうが活気があってオススメ。結局私は午後3時から8時くらいまでうろうろしていたが、これからさらに賑わうようだ。小さい子供連れの地元民も多く、危険な雰囲気もなかった。
この場所がなかなか見つからなくて、何人かに聞いてようやくたどり着けた。アーチ状の天井になっているので声が響く。近くのカフェでは生歌が疲労されていた。
※音量注意
ハンハリーリ市場をお散歩🚶♀️#egypt202207#海外一人旅#海外旅行好き#エジプト pic.twitter.com/wBRFZzoeLf
— さくらは一人旅が好き。next🛫? (@sakusakuchan9) 2022年9月22日
エジプト最後の夜が終わる。
ハンハリーリからUberを呼んだけど週末なので周囲は大混雑。私が指定した場所へ車を停めることができなかったので、ちょっと離れた場所で合流することになった。
一方通行のような細い道も多いので、このエリアでのタクシー乗車は注意が必要。
(つづく)
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